名大でダンボールハウス建ててホームレス生活!1泊目
こんにちは、モザイクemperorです!
※現在はモザイクエンペラーという名前で活動しています。
名古屋大学の図書館前の芝生で段ボールハウス生活をしています!
夕方から建設をはじめ3時間ほどで段ボールハウスが完成!
ひろい!
夜は、矢場町に本物の炊き出しを見学しに行きました。
以前は名古屋のホームレス支援団体が施設を持っていて、
そこでさまざまな相談ができたり公的支援の手続きについて教えてもらったりすることができました。
しかし4月から国の助成金が打ち切りになってしまったため、その施設はなくなってしまいました。
困っているホームレスが相談したりできる時が、炊き出しなどの限られた時間しかなくなってしまったのです。
これでは一人一人に対応できず時間のかかる問題について取り組むこともできません。
ちなみに炊き出しにはいろんな人がきていて
・路上生活者(公園に家を建てたり、路上に直接寝たりしている)
・ネカフェ難民
・年金受給者
・生活保護受給者
・お金がないがさまざまな理由で生活保護が受給できない人
・たぶん本当は困ってない人
の6パターンに分けられると思われます。
年金と生活保護の受給日直前になるほど、炊き出しをもらいに来る人数は増えます。
これもいろいろ問題があるのですがこれについてはまた次回。
炊き出しを見た後は我々は吉野家で牛丼を食べ、銭湯に行きました。
以前は支援団体の施設にシャワーがあったためホームレスは無料で体を洗えましたが、今はそれもなくなってしまいました。
シャワーを浴びていないと、雇ってもらえる場所も限られてしまいます。
風呂を出た我々は、
「建てた家を警備員さんに撤去されているかもしれない」とおびえながら名大に戻ってきました。
ホームレスは毎日こういう心配をしているのかもしれません。
夜は、友達が友達を呼び友達が来て、あまり知らない人同士6人で寝ました。
頻出の会話は
「寒すぎて凍死しそう」
「一睡もできない」
「ごめん、名前なんだっけ」
でした。
途中、1枚しかない毛布を巡って、平和な雰囲気だった参加者同士が奪い合いを始めてしまいました。若干マジっぽい感じがしてこわかったです。
(結局二人で1枚の毛布にくるまって落ち着きました。)
結局寒いしまったく寝られませんでした。
毎年大阪市内だけで200人のホームレスが凍死します。
全国の統計は出ていません。
ホームレスはだいたい朝の3時4時くらいから職安の前に並びます。完全に寝不足です。
ホームレスの3割は知的障害を持っているためできる仕事にも限りがあります。
職安に並んで仕事がもらえなかった場合、ホームレスは空き缶ひろい以外ほとんどなにもすることができません。
さらにホームレスがよく行っている空き缶ひろいには縄張りがあるため、限られた場所でしか拾えず頑張っても限りがあるのです。
このような状況でホームレスはどんどん暗い気持ちになってしまいます。
ホームレスの6割はうつ状態であるといわれています。
朝はそのへんの水道で洗濯をして、洗濯物を家に干しました。
一瞬で洗濯物が風に飛ばされてかなしかったです。
そのあとはホームレスがよく行っている空き缶拾いをしました。
大学内で1時間拾った結果、ペットボトル0.9kg空き缶0.5kgでした。
ペットボトルが5円/kg空き缶が75円/kgなので、
5×0.9+75×0.5=46.5円になる計算です。
両手に缶とペットボトルを持つモザイクemperor。
片足だけズボンがないのは、ちぎれたのではなくファッションです。
落ちている缶を見つけた時は「缶だ!!お金になる!!」という気持ちと
「ポイ捨てしてんじゃねえよゴミ名大生が」というアンビバレンツに引き裂かれそうになります。
実際のホームレスはこれに加えて落ちている電化製品などを拾ったりします。
ちなみに途中でウジが大量にわいている缶を拾ってしまい、もらしそうになりました。桃缶を道端に捨てるんじゃないよ!桃缶を歩き食いしたのかよ!アグレッシブすぎるだろ!手づかみか?
とにかく本当に大変な仕事だなと思います。
今まで行った活動はこのような感じでした。
ダンボールハウス撤去されました↓
http://www.opantuemperor.net/entry/2016/04/20/003619
※拾った空き缶は「地面に落ちていたもの」のみで、拾って重さをはかった後は近くにあった回収ボックスに入れました。
大学内にはホームレスが入ってこられないため、大学に落ちている缶は拾うことができません。
よって、私たちが空き缶を拾ってもホームレスの収入を奪うことにはなりません。
※写真は写っている人に許可をもらってから掲載しています
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